リビングの窓は本当に大きい方がよいのか？

リビングの窓は
大きくして開放的なのがいい！！

設計するときのボクの信念のひとつです
ずっと考えていました。

その信念をゆるがしてくれる
出来事がありました。

今日はそんなお話です。

新潟県上越市で
注文住宅の新築と
リフォーム工事しています

「木の家」専門の1級建築士
スタートホーム（有）星野材木店の
星野哲です。

• 今日は５９％

あたたかい家にするには窓がポイントです。
あたたかい家いいですよね。

快適で健康的。

国も力を入れています。
補助金を出すから、
エネルギー消費量の少ない
断熱性能の高い家にして！と。

御存知の方も多いと思います。
日本中の住宅屋が大注目の
先進的窓リノベ2024事業

戸建て部門の予算達成率は
今日で５９％です。

毎日ちょっとずつ増えています。

今日は
窓リノベ事業の補助金を利用して
工事をしました。

内窓を設置する工事です。

家の断熱性能を上げる方法がいくつかります。
例えば
今ある既存の窓の内側に
窓をもう１セット設置する内窓の工法です。

• リビングの窓

こちらのお宅はボクが１６年前に設計した家です。

リビングには
このサイズのこの形の窓
リビングに使います。

プロ的にいうと
９尺の２枚建て（きゅうしゃくのにまいだて）
とよんでいます。

横幅が９尺（2ｍ７０ｃｍ）

リビングのボクの定番として
何件ものお宅で設置させて頂きました。

日当たりのよい南側だし、
開放的になります。
明るくて最高！！

視線が抜けて
遠くまでの景色が広がります。
お部屋がもっと広く感じます。

そんな思いでこの窓にしました。
新築時の打合せでは
お客様から「いいね」と賛同して頂きました。

ところがです。
住みはじめると、
わかることあるんですね。

夜になるとカーテンをします。

夕食後のリラックスタイムで、
ふと窓をみると
誰かがこちらをのぞいていた。

なんてことになったら
恐怖でしかりません。

日中でも、
屋外からの視線を気にする。

日当たりよすぎて明るすぎる。

小さい男の子がいると
ガラスが透明なので、
開いているのがわからずに屋外へダイブした
大泣きされたとか。

カーテンのこともあります。

他の部屋のカーテンはは
ホームセンターでお手軽品にしても
リビングだけはこだわりたい

とすると、
このサイズ、
なかなかの金額になります。　う～～ん

なんて話をおききます。

窓は大きくても
カーテンをして屋外と仕切り
独立的な閉鎖的なリビングにして
生活しています。

窓の選択をまちがったのかなあ。
失敗だったのだろうか。
悩む！！

今、

新たなリビングの定番窓を考え中です。

サイズは？

開きかっては？

　開く、ひく、ＦＩＸ

設置する高さは

　掃出し、腰窓、天井付け

パッシブ設計というのもあります。

南に大きな窓があると太陽光を利用できる

地震や火災など
万が一の避難経路も確保しておきたい。
引っ越しの時の
大きな荷物の搬入経路も考えなくては。

お住まいの環境にもよりますが、
どんな風にしたら一番よいか、
大きいのはよいとして、
もうひと工夫必要だったな。

研究中です。

住宅って奥が深いですね。
そして、やりがいがあります。

最後までお読み頂き

ありがとうございまいました。

また明日。