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  3. 魔法瓶のような家にする

魔法瓶てありますよね。
お湯や冷たいお茶を入れておくと
いつまでも温度がかわらない
ポットや水筒です。

保温が効く。
いいですね。
家づくりにお生かせない?
というお話です。

 

 

身近な家のお医者さん マイホームドクター
1級建築士 スタートホーム(有)星野材木店の 星野哲です。

↑今日も元気でいきましょう

 

●魔法瓶の仕組み

魔法瓶の容器、お持ちでしょうか?

熱いお茶はいつまでも熱く
冷たい飲み物はいつまでも冷たく
温度がかわらないところがいいですね。

飲み物を入れておく他に
調理にもお使いのようです。

保温が効くから、便利に使われています。

この保温の仕組み、
「外びん」「内びん」と呼ばれるステンレスの
二重構造になっていて、
その間は真空の3層構造になっています。
真空部分には気体分子がない状態なので
分子を伝わって熱が逃げたり、
外から入りこんだりするのを防ぎます。

だから保温がきくとなります。

魔法瓶の水筒やお弁当箱、ジャーなどは
繰り返し使えます。
食べ物を温め直す必要がないので、電気代やガス代をなど
エネルギー消費量がおさえられてエコになります。

エコって言葉いいですね。

 

●魔法瓶の要領で家の断熱できる?

断熱性能が高いこの仕組み
住まいの断熱材に使えないのでしょうか。

真空の層が薄いから、
とても便利そうですね。

電線や配管を通すスペースが増えるから
工事がしやすいのではと思います。

結論からいうと、
理論的には考えられています。
が、
高価になります。

「内びん」と「外びん」のサイズが物件ごとに違うので
特注品あつかいになります。
企画化しずらいので、ハードルが高くなるな。

そんな感じです。

できなくはないけど、
コスト高になります。

断熱材の種類は豊富です。
グラスウールといった繊維系のもの
発砲スチロールのような軽いボード状のもの
工場で製造されるものから
現場で壁や屋根などに吹き付ける工法もあります。

メリット、デメリットいろいろあるので、
何を採用して家づくりするか、
ご相談ですね。

 

●家の断熱性能の数値化

家の断熱性能は数値化できます。

例えば、車なら
燃費は・・・
5人乗りで・・・
室内は〇〇ミリあって広い・・・

数字にするとわかりやすいです。

家の断熱性能はUA値(ゆーえーち)を
使うのが一般的になりました。

「外皮平均熱還流率」の略称です。

建物の内部から外部へ逃げる熱の量を
屋根や外壁などの外皮の全体で平均した値です。

「熱の逃げやすさ」を示した数字で
数字が小さいほど性能がよいです。

各地で基準になる数値も決まっています。

 

年間を通すと今が寒い時期が続きます。
暖房をガンガンしなくても
断熱性能のよい家ならエコに暮らせます。

魔法瓶を使うと温め直しをしなくてよいので
エネルギーの消費量がおさえられてエコになる。
これと同じ要領です。

あたたかくて快適な暮らしができる家
しかもエコに。
家計にもやさしいです。

そんな家づくりができたらいいなと思います。

 

最後までお読み頂き ありがとうございまいました
また明日

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